桜開花、全国的に早めか=岡山や銚子は7日の開き−3社の予想出そろう(時事通信)

 民間気象予報会社のウェザーマップとウェザーニューズが15日、今春の桜(ソメイヨシノ)の開花予想を発表した。財団法人日本気象協会は3日に発表しており、これで大手3社の予想が出そろった。マップ社によると、全国的に開花は早めの見通しで、松江と福島、仙台、盛岡の各市では平年(2000年までの30年間平均)より1週間早いと予想された。各社とも今後、予想を随時更新する予定。
 桜の開花予想は、気象庁が1955年から続けてきたが、民間の予想が充実してきたため、今春からは東京・靖国神社の桜など、各地にある「標本木」の観測のみ行うことにし、予想は取りやめた。
 この標本木を対象とし、5、6輪咲いた状態を開花とする気象庁方式の予想では、福岡市が3月の18〜20日、大阪市が25〜30日、名古屋市が24〜28日、東京都心が23日〜25日、仙台市が4月5〜11日と予想された。各社の間で予想の開きが最も大きかったのは、岡山市と神戸市、千葉県銚子市の7日間だった。 

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「供述調書は検事の作文」=元局長公判で団体元会員−大阪地裁(時事通信)

 障害者割引郵便悪用事件で、虚偽有印公文書作成罪などに問われた厚生労働省元局長村木厚子被告(54)=休職中=の第7回公判が17日、大阪地裁であった。自称障害者団体「凛(りん)の会」元会員が証人尋問で、民主党の石井一参院議員の事務所を訪問したとの供述調書について「検事の作文。押し付けられた」と述べた。
 検察側は、元会員が2004年2月下旬、同会元代表倉沢邦夫被告(74)とともに石井議員を議員会館に訪ね、厚労省への口利きを依頼したと主張。元会員は同議員との会話内容を含む調書に署名し、倉沢被告も公判で同様の証言をした。
 しかし、元会員は17日の公判で、大阪地検の聴取に訪問を否定したのに、担当検事が「うそをつくな。これが事実」と声を荒らげたり、机をたたいたりしたため、やむなく調書に署名したと明らかにした。 

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広島市「黒い雨」模擬実験、降雨地域を解明へ(読売新聞)

 広島市は2010年度から2年をかけて、原爆投下当時の気象条件などを基に黒い雨など、放射性降下物の降下範囲や降り方を明らかにするためのシミュレーションに取り組む。

 気象条件などを整理した後に世界の専門家に呼びかけ、複数のモデルを検討する国際共同研究を行い、より正確なシミュレーションを行うことを目指す。

 シミュレーションは、1988年に市や県が設置した専門家会議が実施したが、その後、新しいモデルの開発が進んでいることから、改めて行う。

 10年度は、シミュレーションを行う前提条件となるきのこ雲の高さや、風向きなどの条件を整理。その後、それらの条件を基に放射性降下物の降下範囲、降り方を推定するためのモデルを公募し、研究者間で議論して、信頼性を高めていく。複数のモデルで検証することによって、より実態に近い結果を出すことを目指す。

 広島市調査課の漆原正浩課長は「今回のシミュレーションで、降雨地域が科学的に解明されることを期待している」と話している。

 原爆投下後に降った黒い雨の降雨地域について、国は「大雨」「小雨」地域を指定。「大雨」地域では、がんなど特定の病気と診断された場合に、被爆者健康手帳が交付されるなど、国の援護が受けられる。それ以外の地域では援護を受けられず、住民らが地域拡大を求めている。

 広島市が2008年から実施している被爆実態調査研究会で行われた住民アンケートでも、国が指定する降雨地域よりも広い範囲で雨が降ったという証言が多数寄せられた。

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破綻直前、歴代防衛相招く=自衛隊紹介番組を計画−トランス社実態を解明へ・警視庁(時事通信)

 システム開発会社「トランスデジタル」をめぐる民事再生法違反事件で、同社が子会社で自衛隊の紹介番組の制作を計画し、破綻(はたん)直前に歴代防衛相らを招いた制作発表パーティーを開いていたことが16日、関係者の話で分かった。
 トランス社社長後藤幸英容疑者(44)は増資で資金を調達するとしており、警視庁組織犯罪対策総務課などは同社の経営実態を解明する。
 関係者によると、子会社は「ガンバレ自衛隊! 安全保障アワー」と題したケーブルテレビの番組制作を計画。元自衛官を役員に就任させ、制作会社に提携を申し込んだ。同社幹部が「もうからないですよ」と指摘しても、後藤容疑者らは「大丈夫」と話し、増資で22億円を調達すると説明。発表資料でも、増資金の一部を使うとしていた。2008年8月7日、都内で番組制作発表会を開催。当時の林芳正防衛相や石破茂前防衛相、小池百合子元防衛相、自衛隊幹部らが集まり、100人以上が出席した。
 新聞に全面広告も掲載しており、制作会社幹部は「よほど資金があるのか」と感じたが、トランス社は手形の不渡りを出し、9月1日、民事再生法の適用を申請した。
 後藤容疑者は「事業が順調と装い、資金調達を進めようとしたのでは」との取材に対し、「そんなことはない。1年半かけた仕事。実態はある」と反論した。一方、林氏の事務所は「現職大臣であり、自衛隊を取り上げる番組と聞き参加した」としている。石破氏の事務所は「防衛省・自衛隊を応援し、市民への理解を深める番組とのことで、広報の一助となればと思い、前大臣として参加した」と回答。小池氏の事務所は「歴代大臣が参加予定で、自衛隊応援の気持ちから決めた」と答えた。いずれも制作会社主催のイベントと思ったといい、トランス社とは無関係という。 

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小沢氏と距離の枝野氏起用、指導力印象づけも(読売新聞)

 鳩山首相が9日、枝野幸男・元政調会長(45)を行政刷新相に起用する意向を固めたのは、首相や小沢民主党幹事長の「政治とカネ」の問題などで内閣支持率が低下傾向にある中、内閣の布陣を強化し、政権浮揚を図る狙いがありそうだ。

 小沢氏と距離を置く枝野氏の登用で首相の指導力を印象づけるとともに、党内各グループの幅広い協力体制を構築する意図もあるとみられる。

 枝野氏は衆院埼玉5区選出で、当選6回。党憲法調査会長などを務めた。昨年11月の政府の行政刷新会議の「事業仕分け」では統括役を務め、2010年度予算概算要求から6770億円を切り込んだ。首相は11年度予算の編成に向け、公益法人や独立行政法人を対象にした事業仕分けを実施する意向で、枝野氏に行政刷新相として本格的な準備に着手させ、仙谷氏は国家戦略室が国家戦略局へ格上げされることもにらみ、戦略相の業務に専念させる。

 首相は1月、藤井裕久・前財務相の辞任に伴い、戦略相だった菅副総理を財務相に横滑りさせ、仙谷氏に戦略相を兼務させた。枝野氏については当初、行政刷新会議などを担当する首相補佐官として仙谷氏を補佐させることを検討したが、発令が先送りされてきた経緯がある。

 首相補佐官の発令の遅れについて、党内では枝野氏と小沢氏との距離が一因だとする見方があった。枝野氏は8日にさいたま市で街頭演説した際も、小沢氏の資金管理団体「陸山会」絡みの政治資金規正法違反事件に関し、「小沢氏は国民の信頼を取り戻すことができないなら、身を引くことも含めてけじめを付けることが必要だ」と述べている。このため、枝野氏の入閣は民主党内の力学の変化の表れだとする受け止め方が出ているが、小沢氏周辺には「枝野氏が閣内に入れば批判の声をあげにくくなるだろう」との見方もある。

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成田着デルタ機の主脚格納庫から黒人男性遺体(読売新聞)

 7日午後6時5分頃、成田空港の駐機場で、整備中のデルタ航空59便(ボーイング777―200型、乗員・乗客193人)の主脚格納庫のドアを整備士が開けたところ、庫内で黒人男性の遺体が見つかった。

 国土交通省成田空港事務所などによると、同機は日本時間の7日午前3時41分にニューヨーク国際空港を出発、同日午後4時46分に成田空港に着陸し、乗客を下ろした後、整備点検中だった。格納庫は主翼下左側にあり、通常機内から侵入できない構造になっているという。

 成田国際空港署によると、男性に凍傷の跡がみられたが、目立った外傷はないという。同署では、ニューヨークで同機格納庫に入り込み、上空で凍死か酸欠死した可能性があるとみて調べている。

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<名古屋ひき逃げ>運転の男を逮捕 危険運転致死容疑など(毎日新聞)

 名古屋市熱田区の男女3人死亡ひき逃げ事件で、愛知県警熱田署特別捜査本部は5日夜、事故車の運転者でブラジル国籍の岐阜県美濃加茂市、無職、ロシェ・デ・フレイタス・ファブリシオ容疑者(26)=危険運転致死と道路交通法違反(ひき逃げなど)容疑で指名手配=の身柄を愛知県岡崎市内で確保、県警熱田署に任意同行し、逮捕した。

【事件の一報】ひき逃げ:歩道に車、3人死亡…男女4人が乗り捨て逃走

 容疑は1日午前0時55分ごろ、熱田区六番の国道1号交差点に赤信号で進入して歩道に乗り上げ、信号待ちをしていた男女3人をはねて死亡させたなどとしている。特捜本部によると、3人は数十メートルはね飛ばされ、外傷性ショックで死亡した。

 特捜本部によると、事故車に乗っていたのはいずれもブラジル国籍の男4人。特捜本部は既に逮捕した矢坂エドアルド(32)=窃盗(自動車盗)未遂容疑=とカブラル・エウェルトン・フェレイラ(31)=窃盗(車上狙い)容疑=の両容疑者の供述や、車のハンドルに残っていた指紋から、ロシェ容疑者が運転していたと断定した。残る1人は依然逃走中。

 特捜本部は4人を愛知、岐阜両県で活動する窃盗グループとみている。【山口知、秋山信一】

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 宮城県は2月4日、居宅サービス事業者などの指定を受けた際に虚偽の申請を行っていたとして、通所介護事業所などを運営する「株式会社白百合企画」(仙台市)の介護保険法に基づく事業者の指定を取り消すと発表した。取り消しは通所介護と介護予防通所介護で、いずれも28日付。同社は、訪問介護事業所と居宅介護支援事業所の運営は継続する。

 宮城県保健福祉部介護保険室によると、同社が運営する通所介護事業所「デイサービス向日葵」(同)は、昨年6月に居宅サービス事業者などの指定申請を行った際に、虚偽の労働条件通知書などを作成し、実際には雇用していない看護職員を機能訓練指導員として雇用しているように偽り、指定を受けた。
 また、昨年12月に県が監査を行った際には、機能訓練指導員の雇用の事実関係について、管理者が虚偽の答弁をしたという。


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 ■埼玉不審死 殺人容疑で女逮捕

 □「温かい家庭」吹き飛んだ夢

 結婚詐欺などで逮捕された住所不定、無職、木島佳苗容疑者(35)の知人男性が相次いで不審死している事件で、埼玉県警は1日、不審死した1人の東京都千代田区の会社員、大出嘉之さん=当時(41)=を練炭自殺に見せかけて殺害した疑いが強まったとして、殺人容疑で木島容疑者を再逮捕した。木島容疑者の周辺では大出さんのほかに、千葉県野田市の安藤建三さん=当時(80)=ら少なくとも3人の男性が不審死しており、警察当局は全容解明を進める。

 東入間署捜査本部の調べでは、木島容疑者は平成21年8月5日夜、埼玉県富士見市の駐車場に駐車中のレンタカー車内で練炭を燃やし、大出さんを一酸化炭素中毒で殺害した疑いが持たれている。木島容疑者は容疑を否認しているという。

 大出さんは8月6日朝、車内で練炭の燃えかすとともに死亡しているのが見つかったが、車内に車の鍵がないなどの不審な点があった。また、大出さんの遺体から検出された睡眠導入剤の成分が、木島容疑者が処方されていた睡眠導入剤の成分と一致した。

 さいたま地検は1日、木島容疑者を大出さんへの約470万円の結婚詐欺の罪で追起訴した。

 北方領土・国後(くなしり)島が見える北海道別海(べっかい)町。殺人容疑で逮捕された木島佳苗容疑者(35)は、人口1万6千人の町で育った。

 郊外の幹線道路には「牛横断注意」の標識が立つのどかな酪農の街にあって、木島容疑者の一家は、「町の人間なら誰もが知っている」(地元の商店主)という“名家”だった。

 祖母は元町長の妹、祖父は町議会議長を3期にわたって務める一方、司法書士として事務所も構えていた。父親は行政書士で、母親はピアノ講師。

 周囲をシラカバに囲まれたしゃれた自宅にはピアノが置かれ、休日には室内からピアノの美しい旋律が流れていた。「父親はクラシック音楽が好きだったみたい。休日はパイプを燻(くゆ)らせながら散歩していた。“音楽一家”というイメージがあった」。隣に住んでいた女性(64)はこう証言する。

 4人きょうだいの長女として生まれた木島容疑者。近所の男性(67)は「両親は子供の教育に熱心だった」と話す。テレビは自宅に置かず、時間を決めて近所に住む祖父母宅に見に行かせていた。

 「“お姉さん的”というのかな」と印象を語るのは小中学校で同級生だった男性。「成績はよく、字は達筆で絵も上手。朝礼で賞状を受けることも1度や2度ではなかった」

 両親にとって自慢の娘だったようだ。近所の女性は、それを裏付ける会話を覚えていた。「母親は『ウチの子はクッキー作るのがうまいのよ』『ピアノが上手なのよ』とよく自慢していた」。ただ、こうも見えたという。「横で聞いてる佳苗ちゃんは、そう言われるのが嫌だったみたい」

 木島容疑者の中学の卒業文集には、こんな一節が記されている。

 「組織の中で部品化しているような大人達に、善人顔して、教育という名の嘘(うそ)を教えられているようで耐えられなかった」「大人の世界はいろいろ難しいみたいだから、勉強しなくちゃいけないな」

 実際に、中学に入ったころから木島容疑者の行動には、周囲が首をかしげるものがあったという。

 「小学6年生で学校に化粧道具を持ってきたり、口臭スプレーを使ったり、プライドが高いというか、大人ぶっている感じがした」と同級生の男性。「何でも買ってくれた。その金は、年上の男性からもらっているんじゃないかという噂(うわさ)があった」と振り返る。

 “名家の娘”らしからぬ不可解な行動は地元高校を卒業してからも続く。就職先は大手ファストフード会社としていたが、同社は「勤務実態はない」と説明。卒業の3年後に入学した関東の大学は、1年後に学費未納で退学になった。

 平成15年にはネットのオークションサイトでパソコン売買の偽の告知を出し、10万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で逮捕された。

 木島容疑者は高校の卒業アルバムに、幸せな結婚生活を望むこんな文章を載せていた。

 「温かい家庭を築くのが夢です。専業主婦になって、だんな様に尽くす素敵(すてき)な奥さんになるんだもん」

 自分の娘を通じ、木島容疑者を見てきたという女性は、事件が信じられないと言いつつ、こうつぶやいた。「“名家”ではあったけど、温かい家庭には見えなかった。立派な家すぎて、佳苗ちゃんは居場所がなかったのかな。居場所を、探していたのかなあ」

 “名家”に育った木島容疑者。その周囲には数々の偽りがみえる。その軌跡と捜査の行方を追う。

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