小沢氏と距離の枝野氏起用、指導力印象づけも(読売新聞)
鳩山首相が9日、枝野幸男・元政調会長(45)を行政刷新相に起用する意向を固めたのは、首相や小沢民主党幹事長の「政治とカネ」の問題などで内閣支持率が低下傾向にある中、内閣の布陣を強化し、政権浮揚を図る狙いがありそうだ。
小沢氏と距離を置く枝野氏の登用で首相の指導力を印象づけるとともに、党内各グループの幅広い協力体制を構築する意図もあるとみられる。
枝野氏は衆院埼玉5区選出で、当選6回。党憲法調査会長などを務めた。昨年11月の政府の行政刷新会議の「事業仕分け」では統括役を務め、2010年度予算概算要求から6770億円を切り込んだ。首相は11年度予算の編成に向け、公益法人や独立行政法人を対象にした事業仕分けを実施する意向で、枝野氏に行政刷新相として本格的な準備に着手させ、仙谷氏は国家戦略室が国家戦略局へ格上げされることもにらみ、戦略相の業務に専念させる。
首相は1月、藤井裕久・前財務相の辞任に伴い、戦略相だった菅副総理を財務相に横滑りさせ、仙谷氏に戦略相を兼務させた。枝野氏については当初、行政刷新会議などを担当する首相補佐官として仙谷氏を補佐させることを検討したが、発令が先送りされてきた経緯がある。
首相補佐官の発令の遅れについて、党内では枝野氏と小沢氏との距離が一因だとする見方があった。枝野氏は8日にさいたま市で街頭演説した際も、小沢氏の資金管理団体「陸山会」絡みの政治資金規正法違反事件に関し、「小沢氏は国民の信頼を取り戻すことができないなら、身を引くことも含めてけじめを付けることが必要だ」と述べている。このため、枝野氏の入閣は民主党内の力学の変化の表れだとする受け止め方が出ているが、小沢氏周辺には「枝野氏が閣内に入れば批判の声をあげにくくなるだろう」との見方もある。
・ <交通事故>集団登校中の列に突っ込み、児童5人けが 茨城(毎日新聞)
・ 「創生日本」が発足=真・保守政策研を改称−安倍元首相ら(時事通信)
・ 共同採用へ協定締結=小学校教員−秋田県・東京都両教委(時事通信)
・ 小沢氏の力低下?批判封じ込め?…枝野氏入閣(読売新聞)
・ <卒業危機>高校生ら厚労相らに要望 生活苦学費滞納問題(毎日新聞)
小沢氏と距離を置く枝野氏の登用で首相の指導力を印象づけるとともに、党内各グループの幅広い協力体制を構築する意図もあるとみられる。
枝野氏は衆院埼玉5区選出で、当選6回。党憲法調査会長などを務めた。昨年11月の政府の行政刷新会議の「事業仕分け」では統括役を務め、2010年度予算概算要求から6770億円を切り込んだ。首相は11年度予算の編成に向け、公益法人や独立行政法人を対象にした事業仕分けを実施する意向で、枝野氏に行政刷新相として本格的な準備に着手させ、仙谷氏は国家戦略室が国家戦略局へ格上げされることもにらみ、戦略相の業務に専念させる。
首相は1月、藤井裕久・前財務相の辞任に伴い、戦略相だった菅副総理を財務相に横滑りさせ、仙谷氏に戦略相を兼務させた。枝野氏については当初、行政刷新会議などを担当する首相補佐官として仙谷氏を補佐させることを検討したが、発令が先送りされてきた経緯がある。
首相補佐官の発令の遅れについて、党内では枝野氏と小沢氏との距離が一因だとする見方があった。枝野氏は8日にさいたま市で街頭演説した際も、小沢氏の資金管理団体「陸山会」絡みの政治資金規正法違反事件に関し、「小沢氏は国民の信頼を取り戻すことができないなら、身を引くことも含めてけじめを付けることが必要だ」と述べている。このため、枝野氏の入閣は民主党内の力学の変化の表れだとする受け止め方が出ているが、小沢氏周辺には「枝野氏が閣内に入れば批判の声をあげにくくなるだろう」との見方もある。
・ <交通事故>集団登校中の列に突っ込み、児童5人けが 茨城(毎日新聞)
・ 「創生日本」が発足=真・保守政策研を改称−安倍元首相ら(時事通信)
・ 共同採用へ協定締結=小学校教員−秋田県・東京都両教委(時事通信)
・ 小沢氏の力低下?批判封じ込め?…枝野氏入閣(読売新聞)
・ <卒業危機>高校生ら厚労相らに要望 生活苦学費滞納問題(毎日新聞)
成田着デルタ機の主脚格納庫から黒人男性遺体(読売新聞)
7日午後6時5分頃、成田空港の駐機場で、整備中のデルタ航空59便(ボーイング777―200型、乗員・乗客193人)の主脚格納庫のドアを整備士が開けたところ、庫内で黒人男性の遺体が見つかった。
国土交通省成田空港事務所などによると、同機は日本時間の7日午前3時41分にニューヨーク国際空港を出発、同日午後4時46分に成田空港に着陸し、乗客を下ろした後、整備点検中だった。格納庫は主翼下左側にあり、通常機内から侵入できない構造になっているという。
成田国際空港署によると、男性に凍傷の跡がみられたが、目立った外傷はないという。同署では、ニューヨークで同機格納庫に入り込み、上空で凍死か酸欠死した可能性があるとみて調べている。
・ 公明代表「民主党も自浄作用を」 石川議員の辞職勧告決議案の採決を求める(産経新聞)
・ 「反小沢系」枝野氏、行政刷新相に(読売新聞)
・ <陸山会事件>石川議員、保釈 報道陣の問いには答えず (毎日新聞)
・ ベトナム原発受注で日本勢敗退、首脳外交含め戦略見直しも(産経新聞)
・ <将棋>王将戦第3局 初の掛川城タイトル戦 10、11日(毎日新聞)
国土交通省成田空港事務所などによると、同機は日本時間の7日午前3時41分にニューヨーク国際空港を出発、同日午後4時46分に成田空港に着陸し、乗客を下ろした後、整備点検中だった。格納庫は主翼下左側にあり、通常機内から侵入できない構造になっているという。
成田国際空港署によると、男性に凍傷の跡がみられたが、目立った外傷はないという。同署では、ニューヨークで同機格納庫に入り込み、上空で凍死か酸欠死した可能性があるとみて調べている。
・ 公明代表「民主党も自浄作用を」 石川議員の辞職勧告決議案の採決を求める(産経新聞)
・ 「反小沢系」枝野氏、行政刷新相に(読売新聞)
・ <陸山会事件>石川議員、保釈 報道陣の問いには答えず (毎日新聞)
・ ベトナム原発受注で日本勢敗退、首脳外交含め戦略見直しも(産経新聞)
・ <将棋>王将戦第3局 初の掛川城タイトル戦 10、11日(毎日新聞)
<名古屋ひき逃げ>運転の男を逮捕 危険運転致死容疑など(毎日新聞)
名古屋市熱田区の男女3人死亡ひき逃げ事件で、愛知県警熱田署特別捜査本部は5日夜、事故車の運転者でブラジル国籍の岐阜県美濃加茂市、無職、ロシェ・デ・フレイタス・ファブリシオ容疑者(26)=危険運転致死と道路交通法違反(ひき逃げなど)容疑で指名手配=の身柄を愛知県岡崎市内で確保、県警熱田署に任意同行し、逮捕した。
【事件の一報】ひき逃げ:歩道に車、3人死亡…男女4人が乗り捨て逃走
容疑は1日午前0時55分ごろ、熱田区六番の国道1号交差点に赤信号で進入して歩道に乗り上げ、信号待ちをしていた男女3人をはねて死亡させたなどとしている。特捜本部によると、3人は数十メートルはね飛ばされ、外傷性ショックで死亡した。
特捜本部によると、事故車に乗っていたのはいずれもブラジル国籍の男4人。特捜本部は既に逮捕した矢坂エドアルド(32)=窃盗(自動車盗)未遂容疑=とカブラル・エウェルトン・フェレイラ(31)=窃盗(車上狙い)容疑=の両容疑者の供述や、車のハンドルに残っていた指紋から、ロシェ容疑者が運転していたと断定した。残る1人は依然逃走中。
特捜本部は4人を愛知、岐阜両県で活動する窃盗グループとみている。【山口知、秋山信一】
【関連ニュース】
名古屋ひき逃げ:運転者は岐阜県内のブラジル人 行方追う
名古屋ひき逃げ:逃走男を窃盗未遂容疑で逮捕 別の車狙う
名古屋ひき逃げ:車内指紋、別事件と一致 逃走男から聴取
名古屋ひき逃げ:車内に毛髪、血痕…逃走の男女、負傷か
・ 強風、大雪に警戒呼び掛け=北・東日本で冬型続く−気象庁(時事通信)
・ 機密費上納、追加調査せず=平野官房長官(時事通信)
・ 来年度も新型ワクチン接種で負担軽減―厚労省(医療介護CBニュース)
・ 運転手殺害で再逮捕へ=容疑者宅を連日捜索−鳥取不審死・県警(時事通信)
・ <シロヘビ>愛のキューピッド出現? 「頭にハート」の赤ちゃん、7日から公開(毎日新聞)
【事件の一報】ひき逃げ:歩道に車、3人死亡…男女4人が乗り捨て逃走
容疑は1日午前0時55分ごろ、熱田区六番の国道1号交差点に赤信号で進入して歩道に乗り上げ、信号待ちをしていた男女3人をはねて死亡させたなどとしている。特捜本部によると、3人は数十メートルはね飛ばされ、外傷性ショックで死亡した。
特捜本部によると、事故車に乗っていたのはいずれもブラジル国籍の男4人。特捜本部は既に逮捕した矢坂エドアルド(32)=窃盗(自動車盗)未遂容疑=とカブラル・エウェルトン・フェレイラ(31)=窃盗(車上狙い)容疑=の両容疑者の供述や、車のハンドルに残っていた指紋から、ロシェ容疑者が運転していたと断定した。残る1人は依然逃走中。
特捜本部は4人を愛知、岐阜両県で活動する窃盗グループとみている。【山口知、秋山信一】
【関連ニュース】
名古屋ひき逃げ:運転者は岐阜県内のブラジル人 行方追う
名古屋ひき逃げ:逃走男を窃盗未遂容疑で逮捕 別の車狙う
名古屋ひき逃げ:車内指紋、別事件と一致 逃走男から聴取
名古屋ひき逃げ:車内に毛髪、血痕…逃走の男女、負傷か
・ 強風、大雪に警戒呼び掛け=北・東日本で冬型続く−気象庁(時事通信)
・ 機密費上納、追加調査せず=平野官房長官(時事通信)
・ 来年度も新型ワクチン接種で負担軽減―厚労省(医療介護CBニュース)
・ 運転手殺害で再逮捕へ=容疑者宅を連日捜索−鳥取不審死・県警(時事通信)
・ <シロヘビ>愛のキューピッド出現? 「頭にハート」の赤ちゃん、7日から公開(毎日新聞)
胸に刃物、マンション入り口で男性死亡 神奈川・川崎(産経新聞)
7日午後11時10分ごろ、川崎市川崎区下並木のマンション入り口付近で、「若い男性が胸に刃物が刺さって倒れている」と警備員から119番通報があった。男性は30代ぐらいとみられ、病院に運ばれたが間もなく死亡が確認された。
消防から連絡を受けた神奈川県警川崎署は、男性が事件に巻き込まれた可能性があるとみて捜査を始めた。
【関連記事】
・ 女性が胸を刺され死亡 札幌 川崎市の20歳男を逮捕
・ 刃物で刺され3人死亡 男を逮捕 川崎
・ 乗用車前に血まみれの男性 福島・須賀川 殺人で捜査
・ 現場マンションに指紋の男、再逮捕へ 南青山の飲食店従業員殺害
・ 胸に刃物、女性が死亡 自殺と事件の両面で捜査 東京・目黒の民家
・ 「テチプリン静注液40mg」の一部製品を自主回収―大洋薬品工業(医療介護CBニュース)
・ 企業献金全面禁止で首相「早期に結論を」 衆院予算委が実質審議入り(産経新聞)
・ トヨタ社長会見の一問一答☆2(時事通信)
・ 明細書発行を義務付け=来年度から患者全員に無料で−中医協(時事通信)
・ <上智大>教職員が窮乏学生支援 ボーナス減らし奨学金創設(毎日新聞)
消防から連絡を受けた神奈川県警川崎署は、男性が事件に巻き込まれた可能性があるとみて捜査を始めた。
【関連記事】
・ 女性が胸を刺され死亡 札幌 川崎市の20歳男を逮捕
・ 刃物で刺され3人死亡 男を逮捕 川崎
・ 乗用車前に血まみれの男性 福島・須賀川 殺人で捜査
・ 現場マンションに指紋の男、再逮捕へ 南青山の飲食店従業員殺害
・ 胸に刃物、女性が死亡 自殺と事件の両面で捜査 東京・目黒の民家
・ 「テチプリン静注液40mg」の一部製品を自主回収―大洋薬品工業(医療介護CBニュース)
・ 企業献金全面禁止で首相「早期に結論を」 衆院予算委が実質審議入り(産経新聞)
・ トヨタ社長会見の一問一答☆2(時事通信)
・ 明細書発行を義務付け=来年度から患者全員に無料で−中医協(時事通信)
・ <上智大>教職員が窮乏学生支援 ボーナス減らし奨学金創設(毎日新聞)
虚偽の申請で介護事業者指定取り消し―宮城(医療介護CBニュース)
宮城県は2月4日、居宅サービス事業者などの指定を受けた際に虚偽の申請を行っていたとして、通所介護事業所などを運営する「株式会社白百合企画」(仙台市)の介護保険法に基づく事業者の指定を取り消すと発表した。取り消しは通所介護と介護予防通所介護で、いずれも28日付。同社は、訪問介護事業所と居宅介護支援事業所の運営は継続する。
宮城県保健福祉部介護保険室によると、同社が運営する通所介護事業所「デイサービス向日葵」(同)は、昨年6月に居宅サービス事業者などの指定申請を行った際に、虚偽の労働条件通知書などを作成し、実際には雇用していない看護職員を機能訓練指導員として雇用しているように偽り、指定を受けた。
また、昨年12月に県が監査を行った際には、機能訓練指導員の雇用の事実関係について、管理者が虚偽の答弁をしたという。
【関連記事】
・ 6千万円超不正請求で介護事業者指定取り消し―神奈川
・ 不正請求でグループホームの指定取り消し―三重県松阪市
・ 不正請求で通所介護事業所指定取り消しへ―東京
・ 介護NPO法人が給付費不正請求で指定取り消し―埼玉
・ 介護報酬の不正請求で指定取り消し−静岡の2法人
・ 政治とカネ、普天間で質疑=参院代表質問(時事通信)
・ 「殺人は時効廃止」法制審部会が要綱骨子案(読売新聞)
・ 女性20m引きずり死なせた職安職員を懲戒免職 大阪(産経新聞)
・ <SL>「重連運転」ファン魅了 北海道釧路湿原(毎日新聞)
・ <子ども手当>親「不詳」は対象外 施設入所の2千人(毎日新聞)
宮城県保健福祉部介護保険室によると、同社が運営する通所介護事業所「デイサービス向日葵」(同)は、昨年6月に居宅サービス事業者などの指定申請を行った際に、虚偽の労働条件通知書などを作成し、実際には雇用していない看護職員を機能訓練指導員として雇用しているように偽り、指定を受けた。
また、昨年12月に県が監査を行った際には、機能訓練指導員の雇用の事実関係について、管理者が虚偽の答弁をしたという。
【関連記事】
・ 6千万円超不正請求で介護事業者指定取り消し―神奈川
・ 不正請求でグループホームの指定取り消し―三重県松阪市
・ 不正請求で通所介護事業所指定取り消しへ―東京
・ 介護NPO法人が給付費不正請求で指定取り消し―埼玉
・ 介護報酬の不正請求で指定取り消し−静岡の2法人
・ 政治とカネ、普天間で質疑=参院代表質問(時事通信)
・ 「殺人は時効廃止」法制審部会が要綱骨子案(読売新聞)
・ 女性20m引きずり死なせた職安職員を懲戒免職 大阪(産経新聞)
・ <SL>「重連運転」ファン魅了 北海道釧路湿原(毎日新聞)
・ <子ども手当>親「不詳」は対象外 施設入所の2千人(毎日新聞)
【偽りの果てに 連続婚活詐欺・不審死事件】(上)“名家育ち”破滅の人生 (産経新聞)
■埼玉不審死 殺人容疑で女逮捕
□「温かい家庭」吹き飛んだ夢
結婚詐欺などで逮捕された住所不定、無職、木島佳苗容疑者(35)の知人男性が相次いで不審死している事件で、埼玉県警は1日、不審死した1人の東京都千代田区の会社員、大出嘉之さん=当時(41)=を練炭自殺に見せかけて殺害した疑いが強まったとして、殺人容疑で木島容疑者を再逮捕した。木島容疑者の周辺では大出さんのほかに、千葉県野田市の安藤建三さん=当時(80)=ら少なくとも3人の男性が不審死しており、警察当局は全容解明を進める。
東入間署捜査本部の調べでは、木島容疑者は平成21年8月5日夜、埼玉県富士見市の駐車場に駐車中のレンタカー車内で練炭を燃やし、大出さんを一酸化炭素中毒で殺害した疑いが持たれている。木島容疑者は容疑を否認しているという。
大出さんは8月6日朝、車内で練炭の燃えかすとともに死亡しているのが見つかったが、車内に車の鍵がないなどの不審な点があった。また、大出さんの遺体から検出された睡眠導入剤の成分が、木島容疑者が処方されていた睡眠導入剤の成分と一致した。
さいたま地検は1日、木島容疑者を大出さんへの約470万円の結婚詐欺の罪で追起訴した。
北方領土・国後(くなしり)島が見える北海道別海(べっかい)町。殺人容疑で逮捕された木島佳苗容疑者(35)は、人口1万6千人の町で育った。
郊外の幹線道路には「牛横断注意」の標識が立つのどかな酪農の街にあって、木島容疑者の一家は、「町の人間なら誰もが知っている」(地元の商店主)という“名家”だった。
祖母は元町長の妹、祖父は町議会議長を3期にわたって務める一方、司法書士として事務所も構えていた。父親は行政書士で、母親はピアノ講師。
周囲をシラカバに囲まれたしゃれた自宅にはピアノが置かれ、休日には室内からピアノの美しい旋律が流れていた。「父親はクラシック音楽が好きだったみたい。休日はパイプを燻(くゆ)らせながら散歩していた。“音楽一家”というイメージがあった」。隣に住んでいた女性(64)はこう証言する。
4人きょうだいの長女として生まれた木島容疑者。近所の男性(67)は「両親は子供の教育に熱心だった」と話す。テレビは自宅に置かず、時間を決めて近所に住む祖父母宅に見に行かせていた。
「“お姉さん的”というのかな」と印象を語るのは小中学校で同級生だった男性。「成績はよく、字は達筆で絵も上手。朝礼で賞状を受けることも1度や2度ではなかった」
両親にとって自慢の娘だったようだ。近所の女性は、それを裏付ける会話を覚えていた。「母親は『ウチの子はクッキー作るのがうまいのよ』『ピアノが上手なのよ』とよく自慢していた」。ただ、こうも見えたという。「横で聞いてる佳苗ちゃんは、そう言われるのが嫌だったみたい」
木島容疑者の中学の卒業文集には、こんな一節が記されている。
「組織の中で部品化しているような大人達に、善人顔して、教育という名の嘘(うそ)を教えられているようで耐えられなかった」「大人の世界はいろいろ難しいみたいだから、勉強しなくちゃいけないな」
実際に、中学に入ったころから木島容疑者の行動には、周囲が首をかしげるものがあったという。
「小学6年生で学校に化粧道具を持ってきたり、口臭スプレーを使ったり、プライドが高いというか、大人ぶっている感じがした」と同級生の男性。「何でも買ってくれた。その金は、年上の男性からもらっているんじゃないかという噂(うわさ)があった」と振り返る。
“名家の娘”らしからぬ不可解な行動は地元高校を卒業してからも続く。就職先は大手ファストフード会社としていたが、同社は「勤務実態はない」と説明。卒業の3年後に入学した関東の大学は、1年後に学費未納で退学になった。
平成15年にはネットのオークションサイトでパソコン売買の偽の告知を出し、10万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で逮捕された。
木島容疑者は高校の卒業アルバムに、幸せな結婚生活を望むこんな文章を載せていた。
「温かい家庭を築くのが夢です。専業主婦になって、だんな様に尽くす素敵(すてき)な奥さんになるんだもん」
自分の娘を通じ、木島容疑者を見てきたという女性は、事件が信じられないと言いつつ、こうつぶやいた。「“名家”ではあったけど、温かい家庭には見えなかった。立派な家すぎて、佳苗ちゃんは居場所がなかったのかな。居場所を、探していたのかなあ」
“名家”に育った木島容疑者。その周囲には数々の偽りがみえる。その軌跡と捜査の行方を追う。
【関連記事】
・ 埼玉の連続不審死 状況証拠積み重ねて立件
・ 「あの子のところに行って謝って」被害者遺族がコメント 結婚詐欺・連続不審死
・ 「尽くします」メールは同一文面 木島容疑者、手当たり次第に送信
・ ほかにも3人不審死 木島容疑者の関与を慎重に捜査
・ 結婚詐欺の木島容疑者を殺人容疑で再逮捕
・ <多摩のNPO>スギ伐採し製品化 花粉症対策にも(毎日新聞)
・ <陸山会事件>石川、池田両被告も保釈申請(毎日新聞)
・ <民主・渡部氏>起訴されれば小沢氏の議員辞職もある(毎日新聞)
・ 銀座の時計窃盗 香港の捜査員、来日へ(産経新聞)
・ <明石歩道橋事故>「起訴」指定弁護士3人決まる(毎日新聞)
□「温かい家庭」吹き飛んだ夢
結婚詐欺などで逮捕された住所不定、無職、木島佳苗容疑者(35)の知人男性が相次いで不審死している事件で、埼玉県警は1日、不審死した1人の東京都千代田区の会社員、大出嘉之さん=当時(41)=を練炭自殺に見せかけて殺害した疑いが強まったとして、殺人容疑で木島容疑者を再逮捕した。木島容疑者の周辺では大出さんのほかに、千葉県野田市の安藤建三さん=当時(80)=ら少なくとも3人の男性が不審死しており、警察当局は全容解明を進める。
東入間署捜査本部の調べでは、木島容疑者は平成21年8月5日夜、埼玉県富士見市の駐車場に駐車中のレンタカー車内で練炭を燃やし、大出さんを一酸化炭素中毒で殺害した疑いが持たれている。木島容疑者は容疑を否認しているという。
大出さんは8月6日朝、車内で練炭の燃えかすとともに死亡しているのが見つかったが、車内に車の鍵がないなどの不審な点があった。また、大出さんの遺体から検出された睡眠導入剤の成分が、木島容疑者が処方されていた睡眠導入剤の成分と一致した。
さいたま地検は1日、木島容疑者を大出さんへの約470万円の結婚詐欺の罪で追起訴した。
北方領土・国後(くなしり)島が見える北海道別海(べっかい)町。殺人容疑で逮捕された木島佳苗容疑者(35)は、人口1万6千人の町で育った。
郊外の幹線道路には「牛横断注意」の標識が立つのどかな酪農の街にあって、木島容疑者の一家は、「町の人間なら誰もが知っている」(地元の商店主)という“名家”だった。
祖母は元町長の妹、祖父は町議会議長を3期にわたって務める一方、司法書士として事務所も構えていた。父親は行政書士で、母親はピアノ講師。
周囲をシラカバに囲まれたしゃれた自宅にはピアノが置かれ、休日には室内からピアノの美しい旋律が流れていた。「父親はクラシック音楽が好きだったみたい。休日はパイプを燻(くゆ)らせながら散歩していた。“音楽一家”というイメージがあった」。隣に住んでいた女性(64)はこう証言する。
4人きょうだいの長女として生まれた木島容疑者。近所の男性(67)は「両親は子供の教育に熱心だった」と話す。テレビは自宅に置かず、時間を決めて近所に住む祖父母宅に見に行かせていた。
「“お姉さん的”というのかな」と印象を語るのは小中学校で同級生だった男性。「成績はよく、字は達筆で絵も上手。朝礼で賞状を受けることも1度や2度ではなかった」
両親にとって自慢の娘だったようだ。近所の女性は、それを裏付ける会話を覚えていた。「母親は『ウチの子はクッキー作るのがうまいのよ』『ピアノが上手なのよ』とよく自慢していた」。ただ、こうも見えたという。「横で聞いてる佳苗ちゃんは、そう言われるのが嫌だったみたい」
木島容疑者の中学の卒業文集には、こんな一節が記されている。
「組織の中で部品化しているような大人達に、善人顔して、教育という名の嘘(うそ)を教えられているようで耐えられなかった」「大人の世界はいろいろ難しいみたいだから、勉強しなくちゃいけないな」
実際に、中学に入ったころから木島容疑者の行動には、周囲が首をかしげるものがあったという。
「小学6年生で学校に化粧道具を持ってきたり、口臭スプレーを使ったり、プライドが高いというか、大人ぶっている感じがした」と同級生の男性。「何でも買ってくれた。その金は、年上の男性からもらっているんじゃないかという噂(うわさ)があった」と振り返る。
“名家の娘”らしからぬ不可解な行動は地元高校を卒業してからも続く。就職先は大手ファストフード会社としていたが、同社は「勤務実態はない」と説明。卒業の3年後に入学した関東の大学は、1年後に学費未納で退学になった。
平成15年にはネットのオークションサイトでパソコン売買の偽の告知を出し、10万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で逮捕された。
木島容疑者は高校の卒業アルバムに、幸せな結婚生活を望むこんな文章を載せていた。
「温かい家庭を築くのが夢です。専業主婦になって、だんな様に尽くす素敵(すてき)な奥さんになるんだもん」
自分の娘を通じ、木島容疑者を見てきたという女性は、事件が信じられないと言いつつ、こうつぶやいた。「“名家”ではあったけど、温かい家庭には見えなかった。立派な家すぎて、佳苗ちゃんは居場所がなかったのかな。居場所を、探していたのかなあ」
“名家”に育った木島容疑者。その周囲には数々の偽りがみえる。その軌跡と捜査の行方を追う。
【関連記事】
・ 埼玉の連続不審死 状況証拠積み重ねて立件
・ 「あの子のところに行って謝って」被害者遺族がコメント 結婚詐欺・連続不審死
・ 「尽くします」メールは同一文面 木島容疑者、手当たり次第に送信
・ ほかにも3人不審死 木島容疑者の関与を慎重に捜査
・ 結婚詐欺の木島容疑者を殺人容疑で再逮捕
・ <多摩のNPO>スギ伐採し製品化 花粉症対策にも(毎日新聞)
・ <陸山会事件>石川、池田両被告も保釈申請(毎日新聞)
・ <民主・渡部氏>起訴されれば小沢氏の議員辞職もある(毎日新聞)
・ 銀座の時計窃盗 香港の捜査員、来日へ(産経新聞)
・ <明石歩道橋事故>「起訴」指定弁護士3人決まる(毎日新聞)
虚偽の申請で介護事業者指定取り消し―宮城(医療介護CBニュース)
宮城県は2月4日、居宅サービス事業者などの指定を受けた際に虚偽の申請を行っていたとして、通所介護事業所などを運営する「株式会社白百合企画」(仙台市)の介護保険法に基づく事業者の指定を取り消すと発表した。取り消しは通所介護と介護予防通所介護で、いずれも28日付。同社は、訪問介護事業所と居宅介護支援事業所の運営は継続する。
宮城県保健福祉部介護保険室によると、同社が運営する通所介護事業所「デイサービス向日葵」(同)は、昨年6月に居宅サービス事業者などの指定申請を行った際に、虚偽の労働条件通知書などを作成し、実際には雇用していない看護職員を機能訓練指導員として雇用しているように偽り、指定を受けた。
また、昨年12月に県が監査を行った際には、機能訓練指導員の雇用の事実関係について、管理者が虚偽の答弁をしたという。
【関連記事】
・ 6千万円超不正請求で介護事業者指定取り消し―神奈川
・ 不正請求でグループホームの指定取り消し―三重県松阪市
・ 不正請求で通所介護事業所指定取り消しへ―東京
・ 介護NPO法人が給付費不正請求で指定取り消し―埼玉
・ 介護報酬の不正請求で指定取り消し−静岡の2法人
・ <拉致問題>安倍政権下で水面下の交渉 市民集会で元秘書(毎日新聞)
・ アパートで女性刺される=部屋に血の付いた包丁−岐阜(時事通信)
・ 未成年者の喫煙事情 甘い社会的規制を危ぶむ声も (産経新聞)
・ 時効撤廃で最終調整=法制審、月内にも答申へ(時事通信)
・ 陸山会土地購入 石川議員、政治献金800万円記載せず(毎日新聞)
宮城県保健福祉部介護保険室によると、同社が運営する通所介護事業所「デイサービス向日葵」(同)は、昨年6月に居宅サービス事業者などの指定申請を行った際に、虚偽の労働条件通知書などを作成し、実際には雇用していない看護職員を機能訓練指導員として雇用しているように偽り、指定を受けた。
また、昨年12月に県が監査を行った際には、機能訓練指導員の雇用の事実関係について、管理者が虚偽の答弁をしたという。
【関連記事】
・ 6千万円超不正請求で介護事業者指定取り消し―神奈川
・ 不正請求でグループホームの指定取り消し―三重県松阪市
・ 不正請求で通所介護事業所指定取り消しへ―東京
・ 介護NPO法人が給付費不正請求で指定取り消し―埼玉
・ 介護報酬の不正請求で指定取り消し−静岡の2法人
・ <拉致問題>安倍政権下で水面下の交渉 市民集会で元秘書(毎日新聞)
・ アパートで女性刺される=部屋に血の付いた包丁−岐阜(時事通信)
・ 未成年者の喫煙事情 甘い社会的規制を危ぶむ声も (産経新聞)
・ 時効撤廃で最終調整=法制審、月内にも答申へ(時事通信)
・ 陸山会土地購入 石川議員、政治献金800万円記載せず(毎日新聞)
歩道の3人、乗用車にはねられ心肺停止…名古屋(読売新聞)
1日午前0時45分頃、名古屋市熱田区六番の交差点付近で、歩道に乗用車が乗り上げ、男女3人をはねた。
同市消防本部によると、3人は病院に運ばれたが、いずれも心肺停止状態だという。
同本部によると、3人は男性2人、女性1人で20〜30歳代と見られるという。乗用車の運転者は現場を立ち去っており、県警熱田署などが道路交通法違反(救護義務違反など)容疑で捜査している。
・ <大雪>北陸、関西に最強クラスの寒気…京都・金閣寺雪化粧(毎日新聞)
・ <就職戦線>続く氷河期 手当たり次第登録「理想より内定」(毎日新聞)
・ <節分>福豆に1万5000人 大阪・成田山不動尊(毎日新聞)
・ 橋下知事、私立高の実質無料化制度拡大の意向(読売新聞)
・ <道新文化事業社>日ハム同行カメラマン肺結核で処分検討 (毎日新聞)
同市消防本部によると、3人は病院に運ばれたが、いずれも心肺停止状態だという。
同本部によると、3人は男性2人、女性1人で20〜30歳代と見られるという。乗用車の運転者は現場を立ち去っており、県警熱田署などが道路交通法違反(救護義務違反など)容疑で捜査している。
・ <大雪>北陸、関西に最強クラスの寒気…京都・金閣寺雪化粧(毎日新聞)
・ <就職戦線>続く氷河期 手当たり次第登録「理想より内定」(毎日新聞)
・ <節分>福豆に1万5000人 大阪・成田山不動尊(毎日新聞)
・ 橋下知事、私立高の実質無料化制度拡大の意向(読売新聞)
・ <道新文化事業社>日ハム同行カメラマン肺結核で処分検討 (毎日新聞)
<入試問題ミス>関西学院大で「化学」の問題文に誤植(毎日新聞)
関西学院大学(兵庫県西宮市)は3日、同日実施した教育、理工両学部の入学試験で「化学」の問題文に誤植があり、一部の受験生に事前に告知できなかったと発表した。大学は誤植のあった問題について661人の受験生全員を正解とする。
告知できなかったのは全国8会場のうち広島市の会場。
【関連ニュース】
政府税調:専門家委座長に神野直彦・関西学院大教授で調整
阪神大震災:犠牲者悼み、学生らが黙とう 関学で礼拝 /兵庫
フォーラム:震災復興を考える 関学・災害復興制度研究所、あすから /兵庫
・ 橋下知事、私立高の実質無料化制度拡大の意向(読売新聞)
・ 顧問の扱い「対応を指示」=全国町村会会長逮捕で総務相(時事通信)
・ 4億円不記載 「小沢氏の了承得た」石川容疑者が供述(産経新聞)
・ タミフル個人輸入代行業者6人逮捕 大阪府警 (産経新聞)
・ 日航のハイチ支援 ツイッター後押し(産経新聞)
告知できなかったのは全国8会場のうち広島市の会場。
【関連ニュース】
政府税調:専門家委座長に神野直彦・関西学院大教授で調整
阪神大震災:犠牲者悼み、学生らが黙とう 関学で礼拝 /兵庫
フォーラム:震災復興を考える 関学・災害復興制度研究所、あすから /兵庫
・ 橋下知事、私立高の実質無料化制度拡大の意向(読売新聞)
・ 顧問の扱い「対応を指示」=全国町村会会長逮捕で総務相(時事通信)
・ 4億円不記載 「小沢氏の了承得た」石川容疑者が供述(産経新聞)
・ タミフル個人輸入代行業者6人逮捕 大阪府警 (産経新聞)
・ 日航のハイチ支援 ツイッター後押し(産経新聞)
<研修生低賃金訴訟>1次受け入れ団体にも責任 熊本地裁(毎日新聞)
国の外国人研修・技能実習制度で来日した中国人女性4人が、熊本県天草市の縫製会社で法定以下の低賃金で長時間労働を強いられたとして、未払い賃金や慰謝料など計約3578万円の賠償を求めた訴訟で、熊本地裁(高橋亮介裁判長)は29日、会社側と受け入れを仲介した1次受け入れ団体(同県小国町)に計約1725万円の支払いを命じた。
高橋裁判長は、4人に対する過重労働などを認定した上で、団体が縫製会社への指導・監督を怠ったことが、縫製会社による違法労働の強制につながったと指摘した。弁護団によると、同種訴訟で直接の雇用関係がない1次受け入れ団体の違法性を認めた判決は全国初という。
原告はいずれも06年に来日した山東省出身の20代女性。1次受け入れ団体「プラスパアパレル協同組合」を通じて、縫製会社の「レクサスライク」「スキール」で働いていた。
判決によると、4人は縫製会社で、07年8月までの1年目は研修生、2年目は実習生として勤務。時には午前3時までの残業が常態化しており、休日は月に2〜3日程度だった。また逃走防止のため4人から旅券や通帳を取り上げて管理していた。
判決は1次団体の協同組合の責任について、「縫製会社に適切な指導をしていれば違法行為が是正されていた可能性は高い」と指摘。約1725万円のうち慰謝料など約440万円について、縫製会社との連帯責任を認定。残りの未払い賃金分は縫製会社側のみに支払いを命じた。
また、研修制度では1年目は労働者と異なり労働法規が適用されないとされているが、判決は「『研修』とは名ばかり。最低賃金法などの適用が排除されるものではない」と判断した。
4人は、国からこの制度の推進を委託された財団法人・国際研修協力機構の法的責任も問うたが、判決は「原告らが主張した法的義務は存在しない」と退けた。【河津啓介、遠山和宏】
【関連ニュース】
三重大病院:過失認定 国に6千万円賠償命令
中日応援禁止:球場締め出しは無効 名古屋地裁判決
いじめ訴訟:病気との因果関係認める 最高裁が差し戻し
在韓被爆者訴訟:長崎地裁で和解 1次原告127人
広島・いじめ訴訟:いじめで病気、賠償を増額へ−−最高裁差し戻し
・ 岩国基地の軍民共用化 空港ビルは三セクで設立(産経新聞)
・ タクシー走行中にコンビニ物色=銃刀法違反で運転手逮捕−神奈川県警(時事通信)
・ <節分>年男や年女が豆まき 福岡・櫛田神社(毎日新聞)
・ 福知山線遺族ら意見陳述申し入れ=神戸検察審査会に(時事通信)
・ 【剛腕の実像 小沢氏不起訴】(上)「秘書が…」 18年前から続くデジャブ(産経新聞)
高橋裁判長は、4人に対する過重労働などを認定した上で、団体が縫製会社への指導・監督を怠ったことが、縫製会社による違法労働の強制につながったと指摘した。弁護団によると、同種訴訟で直接の雇用関係がない1次受け入れ団体の違法性を認めた判決は全国初という。
原告はいずれも06年に来日した山東省出身の20代女性。1次受け入れ団体「プラスパアパレル協同組合」を通じて、縫製会社の「レクサスライク」「スキール」で働いていた。
判決によると、4人は縫製会社で、07年8月までの1年目は研修生、2年目は実習生として勤務。時には午前3時までの残業が常態化しており、休日は月に2〜3日程度だった。また逃走防止のため4人から旅券や通帳を取り上げて管理していた。
判決は1次団体の協同組合の責任について、「縫製会社に適切な指導をしていれば違法行為が是正されていた可能性は高い」と指摘。約1725万円のうち慰謝料など約440万円について、縫製会社との連帯責任を認定。残りの未払い賃金分は縫製会社側のみに支払いを命じた。
また、研修制度では1年目は労働者と異なり労働法規が適用されないとされているが、判決は「『研修』とは名ばかり。最低賃金法などの適用が排除されるものではない」と判断した。
4人は、国からこの制度の推進を委託された財団法人・国際研修協力機構の法的責任も問うたが、判決は「原告らが主張した法的義務は存在しない」と退けた。【河津啓介、遠山和宏】
【関連ニュース】
三重大病院:過失認定 国に6千万円賠償命令
中日応援禁止:球場締め出しは無効 名古屋地裁判決
いじめ訴訟:病気との因果関係認める 最高裁が差し戻し
在韓被爆者訴訟:長崎地裁で和解 1次原告127人
広島・いじめ訴訟:いじめで病気、賠償を増額へ−−最高裁差し戻し
・ 岩国基地の軍民共用化 空港ビルは三セクで設立(産経新聞)
・ タクシー走行中にコンビニ物色=銃刀法違反で運転手逮捕−神奈川県警(時事通信)
・ <節分>年男や年女が豆まき 福岡・櫛田神社(毎日新聞)
・ 福知山線遺族ら意見陳述申し入れ=神戸検察審査会に(時事通信)
・ 【剛腕の実像 小沢氏不起訴】(上)「秘書が…」 18年前から続くデジャブ(産経新聞)